10月12日土曜日のご予約状況1
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頭痛は、大きく分けて3つのタイプに分類されます。
一次性頭痛(片頭痛・筋緊張型頭痛・群発性頭痛)
東洋医学では、大きく6つの経絡(けいらく)でとらえます。①少陽頭痛、②厥陰頭痛、③陽明頭痛、④太陽頭痛、⑤太陰頭痛、⑥少陰頭痛
慢性頭痛
西洋医学では、慢性頭痛をさらに3つのタイプでとらえます。①片頭痛、②緊張型頭痛、③大後頭神経痛(第三の頭痛)
二次性頭痛(危険な頭痛の場合、まずは病院で診察を)
東洋医学では、頭痛を以下の図のように分類し、それぞれの症状に合わせた施術をいたします。
※図の赤い部分は、痛みの領域を表しています。出典:東洋医学『基礎編』(学研)
側頭部(耳の上あたり)の痛み、ストレスを感じている時、ホルモンバランスが悪い時
治療のツボ:足臨泣・外関・丘虚
頭頂部の痛み、ストレス性の痛み
治療のツボ:太衝・行間・期門
前頭部の痛み、眉間、額付近の痛み、胃腸の調子の悪い時、風邪の初期に現れる痛み
治療のツボ:合谷・内庭・衝陽
後頸部の痛み、後頭部から首筋の後ろにかけての痛み
治療のツボ:申脈・後谿
頭全体が上から包み込まれるような痛み、湿ったタオルで頭全体を包み込まれたような違和感、水分代謝が悪い時、天候が悪い時に出る
治療のツボ:三陰交・陰陵泉
下から頭全体を槍で突き上げるような痛み
治療のツボ:照海・太谿・神門
西洋医学では、慢性頭痛をさらに3つのタイプでとらえます。①片頭痛、②緊張型頭痛、③大後頭神経痛(第三の頭痛)
長時間の睡眠は副交感神経が優位になった状態が続き、血管が拡張することにより発症すると考えます。
人間は外からの強い刺激を受けることでも、脳の血管が過度に拡張することが分かっています。このような特徴 のある場所に近づかないこと、もし、立ち入ったときは、長く留まらないことが大切です。
光や音の刺激の強い花火大会、コンサート会場、日差しの照り返しの強い夏の海辺やスキー場なども、脳を強く刺激します。
食習慣で片頭痛をまねくこともあります。例えば、「朝食をとらない→エネルギー不足→低血糖・代謝低下→脳血流が悪化→片頭痛の発作が起こる」という仕組みです。空腹時や急に甘い物を欲するときは頭痛を起こしやすく、特に朝食抜きや減量中に多発します。つまり、低血糖が頭痛をまねいているのです。
最近は、食事をきちんと食べない方が目立ちますが、特に、ダイエット中の方の中には、摂取カロリーを減らすために朝食をとらない方も多いようです。朝食抜きが不健康な生活習慣となります。ダイエットなどで1日のスタートに必要なエネルギーを補給しないと低血糖(血液中のブドウ糖の量が不足する状態)となり、脳の働きが悪くなるばかりか、片頭痛の発作をまねいてしまうことがあります。片頭痛もちの人は、発作が起こる前に甘い物を食べたくなるといいます。それは、まさに発作が起こる予兆と言えるでしょう。
片頭痛の発作を防ぐにはどのようにすればよいのか、もし、急に甘い物がほしくなったら、すぐに飴を舐めることをお勧めします。そうすると、低血糖の状態が解消し、頭痛を防ぐことができます。飴ならカロリーがそれほど高くなく、一時的に空腹感も抑えられるので好都合です。こえかみをマッサージすることで、頭痛を和らげることもあります。
最も重要なのは、毎日、三食を規則正しくとること。片頭痛の方は、朝食は必ず食べること。食事は、マグネシウムやビタミンB2が多く含まれる食品を食べることをお勧めします。
マグネシウムは、血管の収縮を促すほか、炎症を抑える作用があります。
ビタミンB2は、血流を促す作用のほか、老廃物を排除する作用があります。
避けたほうがよい食品は、血管拡張作用のある赤ワインをはじめとするアルコール、チョコレート、チーズ、サラミ、柑橘類などです。頭痛を招きやすいので、避けたほうがよいと思います。
慢性的な頭痛で悩まされている方は、乗り物で移動しているときに頭痛が起こることがあります。そこで、乗り物選びも重要になります。車・電車・飛行機での移動時には下記の点に気を付けたほうがよいと思います。
乗り物を利用しているときは、脳は、左右上下の流れや細かい振動によって、常に刺激されます。しかも、窓から差し込む日差しでまぶしさや暑さを感じたり、満員電車の場合なら酸素が薄くなったりするなど、乗り物には特に片頭痛の発作を招くさまざまな要因があります。移動手段ごとに、片頭痛もちの方が気を付けるべきことを説明いたします。
頭痛を引き起こしやすいタイプは、急加速、高速でカーブを旋回するスポーツカーです。普通の乗用車でも、激しい運転がよくないことは、いうまでもありません。また、座席が高い車は運転中の揺れが大きくなるため頭痛を起こしやすくなります。同じ理由でバスでの長距離の移動は、避けたほうがよいと思います。
頭痛を起こしにくいのは、乗り心地のよさを重視したセダンタイプであると思います。排気量の大きい高級車ほど、頭痛を起こしにくいです。車内の環境にも注意が必要です。換気を心がけていないと、いやな臭いがこもり、特にタバコは頭痛の原因になるばかりか、車内ににおいがこびりついてしまいます。禁煙を心がけましょう。日差しが強く眩しいときは、前の座席の日除けを下したり、サングラスをかけたりして、目に直射日光が入らないようにしましょう。
電車では通路側の座席を選ぶようにすることをお勧めします。隣を走る電車とすれ違う対向線路とは、反対側の座席を選ぶのがよいです。電車とすれ違ったとき、気圧が変化し、頭痛を起こす危険があるからです。新幹線などで、座席を指定する際は、通路側を指定することをお勧めいたします。また、車窓から直射日光が当たるようならカーテンを閉めることをお勧めします。
機内は、気圧がかなり低くなっています。気圧が低いと体の血管が拡張し、片頭痛の発作を起こす原因となります。片頭痛の方は、飛行機の移動を避けたほうがよいと考えます。しかし、飛行機を使用しないというのは難しい場合があります。そこで、飛行機に搭乗される際は、前日に、十分な睡眠をとり、体を休めておくこと。機内では、アルコール、チョコレートなど、血管を拡張させる食べ物などを口にしないことが大切です。なお、機内サービスのコーヒー、紅茶、緑茶を一杯飲めば、カフェインの作用で血管の拡張を抑えられるので片頭痛の予防になると思います。
首から肩・背中にかけての筋肉が緊張してこわばり、圧迫された血管から発痛物質が発生して起こります。
うつむき姿勢が緊張型頭痛をまねくことがあります。慢性的な頭痛の原因は様々で、意外に日常の行動が痛みをまねくことがあります。
日常生活で、頭痛の発作につながる行為で、気を付けたいことを紹介します。緊張型巣痛の方は、無意識のうちに首や肩の筋肉に負担がかかっていることが少なくないのです。
中腰の姿勢で重い物を持ち運ぶときは、首や肩の筋肉に大きな負担がかかります。しかも、踏んばろうとするので、歯を食いしばってしまいがちです。このような行為は、特に首の筋肉を強くこわばらせるため、緊張型頭痛をまねく原因になります。
携帯電話、スマートフォン、タブレット、パソコンを打つときは、うつむいた姿勢や猫背になりがちです。こうした姿勢は、緊張型頭痛をまねく最大の原因となります。私たち人間は、重い頭を、首から下の筋肉や骨格でバランスをとることによって支えています。ところが、うつむくと頭の重みを頸・肩・の筋肉に偏ってかかります。その状態が長く続くと、首・肩の凝りを招き、緊張で頭痛が起こりやすくなります。
目が疲れる、乾く、まぶしい、涙が出るといった症状は頭痛のサイン。こうした症状は、目のピントを合わせる毛様体という筋肉が酷使されることによって起こります。毛様体が、酷使されると頭部の筋肉がこわばり、緊張型頭痛がおこりやすくなるのです。パソコン作業を行うときは、30分おきぐらいに休憩をとり、目を休めてください。
居間などで肘枕をしながらゴロ寝でテレビをみることの習慣のある方は、耳穴の中にある鼓膜の内側で一番奥の部分の血流量が衰え、内耳性めまいを起こすことがあります。内耳の異常は、めまいだけではなく頭痛も招くので、ゴロ寝をしながらテレビを見るのはやめましょう。
耳の後ろが痛くなることから始まり、痛む所が日によって違う。後頭部から頭頂、頭の前の方へと、縦に動いていきます。
大後頭神経痛が起こるいちばんの理由は、姿勢の悪さです。現代人はデスクワーク中の大半の時間、パソコンを使いますが、モニターを真正面ではなく、左右どちらかの前方に置いている人が多いようです。そんな人によく見られるのが、モニターを見るときに体は正面を向いて首だけひねる、ゆがんだ姿勢です。これだと、顔を向けている側の大後頭神経は頭蓋骨(ずがいこつ)と頸椎(けいつい)に挟まれ、反対側の大後頭神経は引っ張られてしまい、どちらの場合も神経が興奮します。挟まれた側が痛む人も、引っ張られた側が痛む人もいますが、片側だけ痛む人が多いようです。
人間関係など精神的なストレス
天候:大後頭神経痛は雨が降る前日に起こりやすく、雨が降ると治ります。
耳たぶの裏側から横に指をすべらせていくと、髪の生え際のあたりで骨の出っ張りに触れます。押さえると痛いはずです。大後頭神経はそこを通って上下に伸びています(図)。顔に痛みが出る三叉(さんさ)神経痛はよく知られていますが、三叉神経と大後頭神経はリンクしていて「大後頭神経三叉神経複合体」と呼ばれています。両者は親戚のようなものなので、大後頭神経痛では三叉神経の始点である目の奥が痛くなることもあります。
何らかの病気の原因となる頭痛、脳梗塞など脳が原因となる頭痛、治療が遅れると命取りになる頭痛
鍼灸施術では、脳梗塞・脳出血の直接の施術はできませんが、脳梗塞・脳出血の後遺症(片マヒなど)のリハビリの一環として、後遺症の軽減、再発予防のために、また、マヒした関節可動域を広げ、楽しい生活を送れるようにすることを目的に鍼灸施術を致します。